愛するということ
私は、水、空気、土、火、空があって生きています。私は、父、母、兄弟、妻、子どもがあって生きています。私は、学校、同僚、子どもたちがいて生きています。私は、私の周りにあるすべてのものに生かされています。私にとって、私のまわりのものはすべてかけがえのない大切なものです。
人にとって「かけがえのない大切なもの」とは、「愛するもの」だと思います。
恋人同士が「愛する」という言葉を使いますが、「人を好きになって好きになって好きになって、相手を自分のものにしよう思う気持ち」は愛ではなく「人を好きになって好きになって好きになって、相手を命がけで大切にしようと思う気持ち」が愛だと思うのです。
愛するとは、占有したり要求したり従わせようとするものではなく、ひたすら大切に思う気持ちではないでしょうか。
我が子を愛することは、甘やかすことではなく、子の言いなりになることではありませんが、親の思うように育てることでもありません。真に大切に思う気持ちを持つことが、子どもとの良い関係を築くことにつながるのだと思います。
苦しいことがあればいっしょに悩み、楽しいことがあればいっしょに喜び、夢を聞き、遊びの計画を立て、深く深く関わる中で互いに愛する心が育つのだと思います。
小学生時代に、しっかりと親と子に互いを大切に思う気持ちができあがれば、親子関係が崩れることはなく、思春期の荒波をも乗り越えられるのだと思います。
子どもにとって愛することの原点は親子関係です。親子の愛が育まれて初めて、正しい友情や、正しい恋愛ができるようになり、隣人愛、人類愛、この世の全ての物を愛でる心が育つのだと思います。
全ての人や物を大切に思う気持ち、全ての人や物を愛する気持ちが全ての子どもたちの心に育つことを願ってやみません。
All you need is love . Love is all you need