日本人
幕末から明治にかけて来日したペリー、モース、シーボルトをはじめとした外国人の記録には、当事の日本人の識字率の高さ、譲り合いの精神、親、年長者を敬愛する心、規範意識の高さが驚きを持って綴られています。
そして、東日本大震災において、あのあまりにも痛ましい過酷な状況下で、礼節を重んじ優しさを忘れない現代の日本人に対し、世界各国から賞賛の声が上がったと伝えられています。
東アジアに位置する世界有数の火山・地震地帯により作り上げられた島国にあって、その地殻変動の脅威に脅かされながらも、その地殻変動が作り上げた豊かな自然の恵みをいただきながら日本人は生まれ育ちました。
日本人の祖先は、自然の脅威から身を守り、自然の恵みを最大限に生かすために、建築、庭園の技術を発達させ、食器、壺、座卓、など美しい工芸品を生み出し、能、舞、華道、茶道など伝統芸能を育んできました。そこには、常に自然を敬愛する心と人との出会いを大切にする心が宿っています。
2020年、まだまだ混沌とする世界情勢の中、日本の人々のためだけではなく、世界に暮らす人々のために、和の心を役立てることができないものかと考えます。